お葬式をめぐるエッセイ 其の16 我が家の仏事ファイル グリーフケア エンディングノート

我が家の仏事ファイル

 浄信寺では檀家様や一処廟・夫婦墓の会員様向けに、「我が家の仏事ファイル」をお渡ししています。シンプルな2穴ファイルですが、お寺からの配送物や仏事に関する気になった新聞記事などをファイルしておくものです。
 また、年回法要や年中行事などのメモ書きなどを記して残し、世代間で共有することもできます。○回忌には誰を呼んで、誰が卒塔婆を建てて、どのような食事を振る舞って…等々。
 お寺や法事の事は妻がやっていた…、おじいちゃんがやっていた…、しかしご本人がご逝去された後は、お寺の事や仏事の事がまるでわからなくなってしまった…。そのようなケースは多いのではないでしょうか。





 勿論、このようなことは施主をはじめ、家族皆で共有しておくことが大切ですが、実際は誰かが一人で行っているのが現実でしょう。万が一の時になって慌ててしまわないよう、仏事に関することは一つのファイルにして仏壇の脇などに備えておくと良いかと思います。また、エンディングノートのように、ご自身の希望などもファイルに残しておくのも良いでしょう。とにかく、それらを一つにまとめて皆がわかる場所に置いておくというのがこのファイルの役割です。(勿論、100円ショップのものでも良いですね…)

 仏事の世代間の伝承は大切なことです。同じ死生観、その死生観にそった伝承の儀式、これはご先祖様から、祖父母、父母、そして子供たち…「皆が同じ方を向いて旅立って往く」ことを意味します。
 残念ながら私たちは皆かならず死にます。そして、それは明日かもしれません。その死は私の死かもしれませんし、あなたの一番大切な人の死かもしれません…。愛する人との死別の悲嘆をケアするのが「グリーフケア」ですが、生前から死生観なりを共有しておくことでその悲嘆を深めないためのケアもあるのではないでしょうか。何かをきっかけに、仏事に関することに興味を持ったり、話し合ったりすることがあればと思っています。このファイルがそのひとつの機縁となればと思っております。

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