お布施の話し② 先ずはお寺へ お布施 葬儀費用

先ずはお寺へ

(続き☛)新聞記事のなかには、「お寺と付き合いがなければ葬儀社に相談すれば紹介してもらえる」、との記述もあるが、そんなふうにサラッと書かれても…という感想です。
実際には、先ず寺院に足を運んでみることの方がメリットは大きいのではないでしょうか。経済的に余裕がないのならば、率直にお寺の住職さんに相談してみてはいかがでしょうか(「いかがでしょうか」などと簡単に言うな、とお叱りの方もいると思いますが、ここではとりあえず受け流して下さい)。
とにかく、葬儀費用200万円(記事の中では全国平均199万9000円)の中の51万円、実に4分の1がお布施とは大変な金額です。

私はお布施の具体的な金額は言わないことにしていますが(これは嫌われますが、意味があります。それは別の機会に説明します)、お布施の金額よりも「あなたが希望とする祭壇や規模など、お葬式に掛ける費用を優先してください」と言っています。
なぜなら、お葬式はやり直せません。一度だけの儀式です。
お布施は落ち着いてから考えても良いのです。

ただ、お寺さまとご縁を持っていない方で、万が一の時はお坊さんを頼みたいと考えているお施主さんに言いたいのは、どうかお葬式だけではなく、その前から相談にのって下さるお寺さまを探しておいて欲しいということです。そして、葬儀が終わったあとも何かの形でお寺さまと関わって欲しいのです。

もちろん、そのようなことを寺院側が受け付けないということもあるでしょう。場合によっては「檀家さん以外お断り」のようなところもあると聞きます。大きなお寺ではそれも仕方のないことでしょう。でも、にべもない態度で断れて嫌な思いをするのは辛いものです。一般の方が寺院の敷居を跨ぐのに二の足を踏んでしまう気持ちは良くわかります。
そのようにならない為に、いくつかの方法を紹介します。

先ず、今はホームページなどを立ち上げているお寺さまは沢山あります。そのようなお寺の住職さんは一般の方も受け入れる意識の高いところも多いと思いますので、そこからアクセスしてみる方法です。
もう一つは、どこかのお寺さまの檀家になっている知り合いの方などに紹介してもらう方法です。
現在の寺院は、公共スペースであると同時に、住職家族も住むプライベートな空間も存在します。現実には何らかの悪意や敵意をもって寺に訪れる人も少なくありません。そのようななかで初見の客に警戒心を持ってしまう住職の気持ちも分らないでもありません。檀家さん以外はお断りというよりも、「知らない人は警戒します」、というのが真意でしょう。檀家さんからの紹介であれば、住職さんもにべに断ることは無いと思います。そもそも、お知り合いが積極的に紹介してくれる時点で、その寺の住職さんは相談にのってくれる方なのだと思います。
また、葬儀社に相談するという方法もありますが、先述の通り万が一の時ではなく、事前からコミュニケーションをとっておくべきでしょう。

何度も言いますが、やり直しが効かないのがお葬式です。そして、その日は突然にやって来ます。
ご自身の希望のお葬式を実現するためには、親戚など周囲の人の協力だけでなく、「説得」も必要になることがあります。この時にはお坊さんを「味方」にしてしまうのが実は一番有効なのです。
その為には、「事前から」お寺とお付き合いしながら、ご自身の疑問や要望などを伝え、お坊さんと共に最善の策を導き出しておくことが必要なのです。
宗教者を介在させることは、周囲を説得させることにもなり、あなた自身も納得できるものとなるのです。

繰り返しますが、お葬式だけではなく、その後もご縁のあったお寺さまとはお付き合いして欲しいものです。
たとえお葬式に十分なことが出来なくても、長いお付き合いの中でお世話になった寺院をサポートして行く方法もあるのです。逆に言えば、お葬式の時だけに無理をするよりも、その方が良いと思います。
「檀家」ではなく、「信徒」としてお付き合いをして行くことも出来ると思いますので、せっかくのご縁のあったお寺さまとは、そのようなことも相談してはいかがでしょうか。

51万円と言う全国平均はにわかには信じがたいものですが、とりあえずそれが客観的に高い、安いはここでは言及しません。ただ、お寺とのしっかりとした関わりが出来ているのか出来ていないのかで、その金額に対する評価は個々の関係性の中で自ずと変わって来るのは確かなことではないでしょうか。

お布施

お布施 葬儀費用

お布施の話し②先ずはお寺へ