終活について 其の壱 「迷惑」はかけないよりも、かけられる関係づくり 終活 小谷みどり

「迷惑」はかけないよりも、かけられる関係づくり

終活は、自立できなくなった時に誰かに任せられる関係を築く「結縁」活動でもある。…介護や終末期医療、葬送などについて自分がどうしたいかをあらかじめ伝え、「あとは任せる」に一言を伝える人がいれば、多くの高齢者に不安は軽減できるのではないだろうか。その意味では、終活ビジネスが煽動するブームは、高齢者をますます不安にさせている側面があるように思えてならない」(中央公論「終活戦線異状あり」小谷みどり)。
煽動と少々過激な表現はありますが、「終活は結縁なり」とは、長年に亘り葬儀事情を研究されている小谷氏ならではの的確な指摘と言えるでしょう。

小谷氏は続けて言います。
終活で大切なことは、遺族や周りにかけるであろう手間を「迷惑」だと思わせない人間関係を築いておくことではないか」。
人は誰かに迷惑を掛けずには生きるも死ぬもできません。ですから、迷惑を掛けると思うのならば、その迷惑はなるべく分散しておくことです。家族だけではなく、周囲にも相談したり寄りかかれたりできる関係性を築くことです。勿論、お寺もそのなかの大きな役割を担うと私は思っています。(つづく)

終活

終活 小谷みどり

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